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  • 2020/07/13 (月)
  •  4日に球磨川が氾濫し、人吉市や球磨村など県南地域が甚大な災害を受けた。被災地では以前として全容が判明していない所も多く心配だ▼被災後、国や県の職員、自衛隊、警察、消防など関係機関・団体の支援者が県内外から大勢郡市入り。雨や蒸し暑い中で昼夜を問わず音信不通者の捜索や安否確認、それに一日も早い生活再建を目指して懸命に取り組む姿を見ると力強さを感じ、頼もしく思う▼また、地元の中学、高校生や県南の高校生らが被災後、学校が休校となったため連日、一般のボランティアと一緒に泥だらけになりながら堆積した泥の除去、浸水した家財類の運び出しに尽力。疲れきっている被災者を勇気づけるとともに感謝されている▼10日から「人吉市災害ボランティアセンター」が開設。初日は県内各地から約60人、12日は250人を超える申し込みがあり、被災地へ派遣され、災害復旧に従事。しかし、被災地が広いため、ボランティアの派遣が行き届かない所もあり、市の対応が急がれる▼被災者の中には将来を悲観している人も少なからずいる。希望の道筋を示すよう国、県は被災者に寄り添った早急な対策を講じるべきだろう。

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