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  • 2020/02/29 (土)
  •  ズボンのファスナーが下がっていた。ぱっくり口を開けていたのではなく、誰かに見られたわけでもないのに、こそっと引き上げたから、われながら面白い▼最近はあまり聞かないが、なぜか「社会の窓」と呼んでいた。昭和23年から13年間放送されたNHKラジオ番組の名称「社会の窓」からきた。社会の裏側などに焦点を当てた内容で、物事や大切なものの隠し場所の入り口というわけ。いつぞやの新聞で見て疑問が解けた▼知人は、孫に自転車の乗り方を教えていて、スピードが出たときに「早よコスターばかけろ」とつい口にしたと笑った。ペダルを逆回転させればブレーキがかかる自転車が昔は確かに存在した。女子乗り、三角乗りという名称も▼そんな時代に生きた高齢の著名人や身近な人が最近次々と鬼籍に入り、寂しい思いをする。先日はプロ野球の元名選手で名監督の野村克也さん。報道された多くの語録の中で「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」「野球は気力一分、体力一分、残り八分は頭」に共感する▼良い結果を求めるには不断の努力が必要だろうし、物事を行うには“頭を使え”ということと自己解釈したが、なかなか難しい。

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