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  • 2020/02/27 (木)
  •  連日の新型肺炎ネタで恐縮だが、相変わらず市中のマスクは売り切れ、ウェブ上では高根の花に。り患リスクを多少なりとも下げたい気持ちは皆同じ▼あくまでも可能性、いわゆる確率の話だが、コロナウイルスの影響について冷静に考察してみる。まず、世界保健機関によると重症急性呼吸器症候群(SARS)や、中東呼吸器症候群(MERS)ほど致命的な病ではない▼患者の8割は軽症で回復するという。肺炎や呼吸困難などの重症の確率は14%ほど。さらに呼吸器不全や敗血症性ショック、多臓器不全など重症化は約5%で、致死率は2%▼厚労省は、対面で会話が可能な距離(2㍍)を濃厚接触とし、咳やくしゃみをすれば周囲4~5㍍に飛沫が届くため十分な注意をも促す。すでに開催済みのスポーツ大会や、各種講演会への参加者には気になる数字だ▼防護服でもり患する事例を知れば、マスクの奪い合いや買い占めは滑稽。ストレスなき健全な生活こそ必要。イベントについては、可能な限りの予防措置を講じ任意参加を推す声もある。危機対策の捉え方は種々▼郡市でも観光や宴席絡みの業種には痛手の今回。拡大を防ぎつつ経済への配慮も必要。厄介だ。

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