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  • 2020/02/14 (金)
  •  2月13日は「日本遺産の日」。「にほん」の2と「いさん」の1と3に合わせ、文化庁と全国認定地域で構成する日本遺産連盟が宣言。昨日は東京で記念シンポジウムを開いてPRした▼日本遺産は、日本の文化や伝統を語るストーリーを認定。語る上で欠かせない文化財群を活用して国内外に発信し、地域活性化と観光振興を目的にしている。平成27年度から始まり、これまで全国で83件が認定されている▼郡市は、初年度に「相良700年が生んだ保守と進取の文化~日本でもっとも豊かな隠れ里―人吉球磨~」が認定。構成文化財は当初41件だったが、同29年に追加申請し57件に増え、今年度はさらに追加申請中▼ただ、認定から5年を迎え、ストーリーの中身、どれが構成文化財か忘れてしまった人は案外多い。全国で認定地域が増える中、先行地域としてどう活用しているのか成果の検証も求められそう▼現在、官民一体の観光地域づくりが進む。構成文化財には社寺建築のみならず、球磨川、球磨焼酎、人吉温泉と郡市の魅力を網羅している。追加が認められた暁には、地元住民に改めて周知が必要。先人が遺した宝を持ち腐れにしないためにも。

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