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  • 2020/02/10 (月)
  •  全国共通の課題として少子高齢化の進展に伴い、医療、福祉の費用が右肩上がりの状況にあり、市町村の財政は非常に厳しい状況▼人吉市では、それを補うため、市の貯金にあたる財政調整基金、減債基金を取り崩しながら住民福祉の向上のための施策を維持してきているのが現状。基金は平成30年度末で5億6000万円で、令和元年度も2億6000万円を取り崩し、現在の基金残高は約3億円▼このまま何も手を打たなければ1、2年で枯渇するという深刻な状況だ。近年、全国各地で発生している大雨による被害などを考えると、緊急時対応の基金を維持していく必要があるというだけに、心配する市民も多い▼同市では、基金に頼らない歳入に見合った歳出とするための取り組みとして行財政健全化計画を策定。市議会3月定例会に取り組み状況を踏まえて予算を提案するというが、その内容がどうなのか興味津々▼少子高齢化、人口減少は、同市だけでなく球磨郡内の町村も同じ問題を抱えているのではなかろうか?住民からの要望は多種多様だろう。それに応えるだけの財力があるのか不安は募る。赤字再建団体に陥らぬよう早急な対策が求められる。

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