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  • 2019/11/15 (金)
  •  人生90年、100年ともいわれる現代。生まれて、物心が付き、人は実に多くを学び、吸収して今がある。学びに終わりはない▼京都在住の知人の話を思い出す。当時、一部のメディアで報じられたが、62歳の男性が今春、京都大学の卒業式で経済学部を代表して学位記を受け取った。数十年前に別の国立大学を卒業し千葉県内の銀行に勤務。働きながら受験勉強に励んだという▼高校野球をはじめ、各種競技に進学校が出場すれば必ず話のタネになる「文武両道」。中には一流選手を例に挙げ、「両立(両道)」は無理と断じる人もいるが、目標とし挑戦する姿勢は評価に値する▼先述の62歳の男性は京大を卒業後、特に求める資格や職業はないそうだ。純粋に「学びたい」一心というから頭が下がる。ともあれ大半の人が「俺にもできる」と言いはしても“行うは難し”。まずは自ら行動すべきだろう▼私たちは日々刻々限られた命を時間という尺度に置き換えて生きている。“漫然”も時にはよいが、目標を抱いて毎日の努力が基本では▼人生は一度きり、無趣味でも友人が少なくてもよい。公私ともに自ら納得できる意味のある過ごし方が理想的。

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