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  • 2019/11/08 (金)
  •  人吉盆地を霧が包む日も増えたかと思えば、きょうは立冬。文化や芸術、読書から食に至るまでゆっくり楽しむ間もなく過ぎ行く秋を振り返り、うれしく頼もしかったのは次世代を担う子どもたちの活躍に他ならない▼2日の犬童球渓顕彰音楽祭の個人コンクール本選で人吉高校の3年生が独奏部門通算4回目の球渓賞。独唱部門では、兄のピアノ伴奏で妹が歌うほほ笑ましい光景も見られた▼友達と遊びたい気持ちや時間などを犠牲にしてステージに立ったのではと推察。全国中学生人権作文コンテストの熊本県大会では、五木中学校の2年生が2年連続で特別賞に選ばれた▼目標を立て、達成すべく夢中に打ち込む姿はすがすがしい。何かにつけて「忙しい」を理由に背を向け、関心を抱こうとさえしないのは大人の方かもしれない。健全な心を育てる場は家庭や学校、地域の三者といっても過言ではなかろうが、いずれにせよ手本となり愛情を注いでこそ心身は育まれると信じている▼そう思うとき、子どもたちの間にいじめがないか注視し、気付いたら即対処すべき教師が教師間でいじめていたとされる神戸市の問題は開いた口がふさがらない。襟を正さねば。

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