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2019/11/04
(月)
- 経済産業相が「政治とカネ」問題、法相が妻の公職選挙法違反疑惑で相次ぎ辞任した。安倍晋三首相の任命責任が問われているが、９月の内閣改造後、２カ月足らずで閣僚２人が続けて辞任する事態を考えると、先行きが思いやられる▼いずれも道徳の欠如と言わざるを得まい。道徳とは、人の守るべき、行いの標準―とされており、社会人としてまた一個人として当然守るべきなのに守られていないのが実情だ▼身近なところでは、公衆トイレの利用や交通マナーの悪さ。公衆トイレはよく利用するが、使用後のままの状態やトイレットペーパーの散乱などが目に付く。これが自宅のトイレだったら恐らくこんな非常識な行為は慎むだろう▼交通マナーでは、最近問題のあおり運転や横断歩道で歩行者がいるのに止まらないなど自分勝手な行動が目立ち、心使いに欠けているように思う。マナーを守ることは社会生活を豊かに明るいものにする▼いま秋の「観光シーズン」。各地の観光地には土、日曜日、祭日ともなると人が押し寄せる。公衆道徳を守らない不心得者がいては不快感を覚え、観光地としてのイメージダウンにつながりかねない。心してほしいもの。
