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  • 2019/09/26 (木)
  •  気配は薄々だったが、きのうの副市長選任案の8対9の否決はまさか、の出来事。郡市の議会の中で格別目立たない人吉市議会が一躍…だった▼覚えているだろうか。今春の改選後初市議会の副議長選挙。市長寄りとみられる会派の候補者が8対9対1の1票差で敗れた。勢力拮抗時は議長を出した側が少数派となりえ、今後の重要議案の際に尾を引かねばよいが…と本欄で案じていた▼副市長選任案の採決は無記名投票でと決まった時点で、ある意味“勝負あった”ではなかったか。通常の起立採決ならどの議員が賛成か、反対か一目瞭然だから▼再任反対の理由はそれなりにあろうが、市の行財政健全化に関して「職員給与の削減」という地雷を踏んだのも一因かもしれない。それが、空席にすれば4年間で4000万円浮くとの主張も呼び込んだ。いきおい、市民は次に市議の報酬減額、定数削減を求める動きをするかも▼是々非々を口にはしても、市議会内の“与野党”勢力構図がこれではっきりしたように見える。次に控えるのは新市庁舎建設工事請負契約の締結議案▼「いまさら」と「身の丈に合ったものに」の論争なきにしもあらず。市政の先行きに陰り?

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