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  • 2019/09/25 (水)
  •  先週末に九州を通過した台風17号。郡市は暴風の直撃を免れ、出荷最盛期を迎えた球磨栗の生産農家も「良かった」と胸をなでおろしていた▼一方、稲刈りを控えた水稲は、場所によって倒伏を目にした。そこで改めて驚いたのが台風以前に受けていた害虫ウンカによる被害。ことしは大陸からの飛来が多く、数年ぶりの大量発生が予測されるとして県や市町村は早くから適期防除を啓発していた▼ウンカは稲の茎から吸汁し“坪枯れ”を引き起こす。台風被害の確認で各地を回って見ると、黄金色の田んぼの中に穴が開いたように茶色く枯れた箇所が目立ち、「3割の減収」と嘆く農家も▼台風で家屋が被災し、長期停電に見舞われた地域に比べれば被害は軽かったが、週末に予定されていた秋のイベントは軒並み中止や延期となり、経済や観光面の影響は案外大きかった。中でも「やまえ栗まつり」の中止は、準備していた出展者に大きな痛手となり、楽しみにしていたスイーツファンも残念だったろう▼ならば人吉市内の26店で始まった「くまろんフェア」はいかが。球磨栗を使った洋菓子、和菓子、料理と実に多彩。実りと食欲の秋を楽しみたい。

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