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  • 2019/09/14 (土)
  •  わが国の高齢化率は、昨秋時点で28%超。周辺では頻繁に「高齢社会」と聞くがそれは間違い。正解は「超高齢社会」▼目標や希望だった“80歳”が手に入るわけだから、これが90年や100年と入れ替わっても何ら不自然ではない。そんな現代では、「人生80年時代」とのフレーズはそぐわない。決して未来のわが身のためではないと前置きし、いつまでも長寿を誇り尊ぶ時代を願う▼年齢といえば、本紙はあすで満61歳となる。企業は人と同様、いかに苦労を乗り越えて経験を積み、思慮を巡らせ知恵を蓄えたか、その年輪は企業や人の価値、表情などに表われる。誕生という節目は“育て”への謝恩を表し自省の時でもある▼「…人道主義に立脚した社会正義を確立するため(中略)われわれ郡市民の幸福と利益を守ることを唯一の念願としております」。これは、毎年この節目に必ず一読する本紙創刊号“おねがい”の一部▼加齢変化など高齢による障がいの有無は、企業と人を違わず不変。健康体と同様、健全な精神への希求こそ重要であり、未来存続の可否を握っていると思う▼この世の、全ての人と企業の健やかな成長を祈念しつつ、節目における所感。

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