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  • 2019/09/13 (金)
  •  電気や水…。普段、何気なく使っているものが遮断されると不便極まりない。台風15号の影響で大規模停電が続く千葉県では、今なお多くの人が慣れない生活を余儀なくされている▼改めて身の回りを見渡せば、冷蔵庫、空調設備や調理器具など電気を必要とするものがわんさか。情報を得たり、発信するスマートフォンも電気なくしては無用の長物に他ならない▼思い出すのは8年前の東日本大震災。当時、関東地方に住む友人から「乾電池があればぜひ送ってほしい」とSOS。店をくまなく回り、教訓に▼しかし、ライフラインが絶たれた際の備えを忘れていた矢先に熊本地震が発生。短期間ながら断水を経験し、飲料のみならず生活水のありがたさに気付かされた▼千葉県の停電を踏まえて分かったのは、高齢者や幼子などへの影響の大きさ。厳しい残暑も追い討ちをかけ、熱中症とみられる症状で死者も出ている▼小紙昨報のとおり、郡市は10市町村のうち6町村が高齢化率40%を超え、一人暮らしの高齢者も多い。何らかの原因で停電し長引いた際を考えると、避難所になりうる公的施設に自家発電装置が必要ではなかろうか。予算を伴うのは百も承知。

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