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  • 2019/09/06 (金)
  •  9月は敬老月間。各地で長寿を祝う行事が始まったが、高齢化に伴い対象者の数は増加。一方で子どもや若年層は減少。分母が減れば当然、高齢化率は上がる▼川辺川ダム建設計画で離村者が増え、人口減少が進んだ五木村の高齢化率は47.5%。2人に1人が65歳以上、人口も1000人を割り込む手前まで来ている。林業や観光に力を入れているが山村の振興は容易ではない▼こうした中、10月1日に村長選挙が告示される。進退が注目されていた現職が勇退の意向を示したことで、村の新たなかじ取りを決める重要な選挙となる。新人1人が名乗りを上げたが、ほかにも荒波に挑む人材が現れるのだろうか▼下流では、ダムに代わる球磨川治水が検討されているが、思うように進展しない。先日、人吉市で開かれた住民団体のシンポジウムでは、過大な洪水を想定した治水対策との批判も。また、ダム計画は法的に生きていることを再確認し、立野ダムのような治水専用穴あきダム計画の浮上を警戒する▼来年春は県知事選挙。ダム計画白紙撤回を表明した現知事の進退によっては住民の言うダム復活も否定できない。9日の県議会一般質問に注目したい。

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