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  • 2019/07/30 (火)
  •  有用性のほどはさておき、ストレス続きの昨今は沸騰した頭や意識の冷却に水シャワーを多用する。これが非常に気持ちよい▼飲酒後や血管系の持病持ち、高齢者、体調不良時は避けるべきと指導された上での取り組みは、もうしばらく続く。冷ますといえば、わがストレス以上に喫緊の対象が地球。温暖化対策に打ち水がある▼道路が未整備で着物と草履を着用した時代、自宅玄関とその周辺で見られた。立ち上がる埃を抑える効果を見込み、来客者への「もてなし」でもあった。舗装済みの現代でも、その習慣は色濃く残る▼今や、官民挙げての取り組みへと成長した「打ち水大作戦」。ことしは7月の大暑に続き、8月は処暑の23日に実施。運営側は東京都を例に、23区の散水可能な場所で一斉に行えば、正午の気温を最大で2~2・5度下げるとの効果を明示▼ちなみに、散水時の水道水の使用は本末転倒で、雨水をはじめ風呂の残り湯など二次利用水が条件。「風通しの良い場所にて大勢で」が基本。さらに最も効果的な時間帯は朝と夕方で、日なたより日陰がよい▼これ以上のストレス対応には水風呂しかないが、元凶の排除も必須。いずれどうにかなるだろう。

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