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  • 2019/07/27 (土)
  •  球磨工が敗れた九州学院を下した熊工の優勝、甲子園大会出場決定となると、同じ呼び名だけに複雑な思いが募る▼あえてまた書くが、「人吉球磨から甲子園へ」は郡市民の悲願。かつての「人吉球磨から赤じゅうたん(国会)」は“再び”だったが達成した。廃校となった多良木、そして球磨工の近年の躍進で夢の実現に手応えは感じる。南稜、人吉にも期待を持つ▼人吉球磨の高校が甲子園へ最接近したのは、平成25年秋に九州大会まで進出した多良木。だがかなわず、翌年夏も8強ならず▼夏の県予選で準決勝進出は過去3回。まず、昭和60年、のちにプロ野球で活躍した野田投手の多良木が九州学院に0―1。30年後の平成27年の多良木はまたも九州学院に敗退。そして昨年は球磨工が東海大星翔に惜敗▼今夏は、郡市勢3校ともベスト16入りする好成績。くじ運の味方があったかもしれないが、野球ファンを楽しませ期待を抱かせた▼と言って掛け声だけ、言うだけでは駄目。壁となっている熊本市勢の打倒、軸となる好投手の育成、地方ならではのハンディ克服などと課題は多い。目標を設定し一歩ずつ前進を。何より郡市民のバックアップが悲願達成には欠かせまい。

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