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  • 2019/07/26 (金)
  •  梅雨が明けて気分一新、まさに晴れやか。何かと意欲が湧く夏本番だが、周囲には胃腸不良もちらほら。暑い時季だからこそ元気の源の食もおろそかにできない▼農林水産省によると、主食の米を中心とする日本食の起点は、稲作が広がった弥生時代にさかのぼる。見た目のおいしさも評価対象となる日本料理。“医食同源”よろしく、刺し身に添える白髪大根など「けん」は消化を促し、殺菌作用もと知れば奥深い▼カレーとラッキョウ、そばとネギ、カニと酢、とんかつとキャベツなど一般的な組み合わせもまた薬と同列。病気を予防する「薬膳」の理にかなっている。健康への寄与を目的とする薬膳料理は、食材の適性を生かした身体保温と冷却はもとより、体調や症状に合わせた甘味や酸味、苦味、辛味などを使い分ける▼夏は余計な熱を冷ます「清熱」と、余分な水分を体外に出す「利水」が主体だ。今夏も猛暑であれば文明の利器のエアコンの利用は必須、夏冷えに十分注意を▼近年、高根の花となったウナギはともかく、食材に興味関心を持って夏ばて防止に役立てたい。ヘルシーで夏太りしにくく栄養価の高い一品は意外と身近にあるかも。

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