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  • 2019/07/11 (木)
  •  暦はそろそろ7月も半ば。大人は参院選、子どもたちは夏休みを連想か。いまだ子育ての身に、約1カ月に及ぶ子らの連休は不安の元。その原因が“スマホ”▼スマホは「高校までは我慢」のわが家。所有する友に固着する様子を見てもなお、意思は揺るがず。2014年に人吉市で起きた女子高生殺害、死体遺棄事件がその極みだが、SNSなどのネット絡みの問題は、今や日常的だ▼郡市の小中学校では、生徒を対象にスマホ使用の注意を促す。さらには保護者対象の講習会すら開くが、その出席者の少なさは異常なほど。ある主催者は「来てほしい親ほど出てこない」と愚痴をこぼす▼スマホの性質上、不特定多数とつながる「楽しさ」は、「怖さ」と同列にある。言い直せば、“目立つ”「楽しさ」に“隠れる”「怖さ」。この実態を知るためにも、ぜひ多くの保護者に参加してほしい▼スマホは運用の問題以外、依存症への対応も不可欠。熊本市の話だが、ある開演待ちの列に並ぶ大人や子どもが皆、一様に下を向き画面に触れる姿は異様だった▼困ったものと思いきや「SNS 子ども 安全対策」と、無心でスマホをググッている。釈明できず、我も重症かと自己嫌悪。

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