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“ひゅう”つなぎの演目奉納 60数年ぶり夜神楽復活 老神神社(2025/11/29) (2025/11/29)
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拝殿いっぱいに集まった氏子ら
 「老神さんの“ひゅう”つなぎ」という伝承が残る人吉市の国指定重要文化財・老神神社で25日夜、60数年ぶりに夜神楽が復活した。球磨神楽の演目「大小」によって伝承の謎が解き明かされると、境内は氏子らの歓声と笑い声に包まれた。

●人吉球磨の宝 継承の動き
 人吉球磨地域に伝わる球磨神楽は、2013年に国の重要無形民俗文化財に指定された伝統芸能である。
 例年、10月8日の国宝・青井阿蘇神社のおくんち祭から約2カ月間にわたり、地域の各神社で奉納されている。
 夜神楽は例大祭の前夜にある。地域住民が集い、昼間の例大祭では舞われない演目を見て楽しむ習わし。
 球磨郡内では現在も行われているが、人吉市内で夜神楽が行われているのは青井阿蘇神社のみという状況にあった。こうした中、保存会から打診があり、今回の老神神社での復活が実現した。保存会は子ども神楽教室を通じた若手の育成や大阪・関西万博での奉納など、全国へ向けた発信にも力を入れている。

●幻想的な舞台と「ひゅう」の正体
 復活した夜神楽の舞台は、神秘的な雰囲気に包まれた。境内の神木や大イチョウ、鳥居、かやぶきの覆屋などがライトアップされ、夜の闇に浮かび上がった。
 拝殿には氏子らが集まり、太鼓と笛の音、詠われる和歌が響く中、「棟方」「神師」「御酒」「大幣」「大小」など7つの演目が披露された。
 ハイライトは、地域に残る「老神さんの“ひゅう”つなぎ」にまつわる演目。「ひゅう」とは、この地域の方言で「お尻」を意味する。60数年ぶりの謎解きとなった演目「大小」では、若き神楽手である黒木望さん(22)と尾前輝真さん(16)が黒い衣装で登場。うずくまり、体を反らし、後ずさるといった独特な舞の中で、二人の「ひゅう(お尻)」をつき合わす場面が演じられると、伝承の光景を目の当たりにした氏子らからは大きな歓声が上がった。

●躍動する若き神楽手たち
 神楽手を務めた尾前さんは、人吉高校の2年生。大阪・関西万博での舞台や、10月8日の青井阿蘇神社例大祭をはじめ各地の奉納に携わるなど、目覚ましい活躍を見せている。
 尾前さんは「ことしは『獅子』や『大小』などの激しい演目を担当できて楽しくてしょうがない。皆さんを笑顔にできるのがうれしい」と充実感をにじませた。来年は受験を控える3年生となるため活動は制限されるが、「子どもたちに教える立場になって、球磨神楽の楽しさを広めたい」と、次世代への継承にも意欲を見せている。

●よみがえる記憶と笑顔
 氏子の檜垣安幸さん(76)によると、夜神楽は自身が小学校を卒業するころまでは行われていた。
 夜の境内で「老神さんの“ひゅう”つなぎ」をまねて遊んだことや、こま犬の周辺で餅投げを心待ちにしていた記憶がよみがえったという。
 檜垣さんは「とても感激している。若い人たちが継承している姿に感動した」と語った。また、かつての餅投げでは、大根の輪切りを投げて、餅かと思って拾った大人たちが驚くという光景も楽しまれていたという。
 全ての演目は「御前」で舞い納められ、最後には餅投げが行われた。人吉市から友人と訪れた日高亜里紗さん(25)は、「初めて見たが、床を踏む音もすごく、迫力満点だった」と驚いていた。

●地域を照らす伝統の灯
 青井阿蘇神社の福川義文宮司は、500年から600年前に球磨神楽をつくり出した先人たちに思いをはせつつ、現代の若者たちの活躍をたたえた。「10歳代、20歳代の子どもから若者たちが球磨神楽に携わってくれて、『神楽が好きでたまらん』と言ってくれる」と喜びを表した。
 さらに福川宮司は、「戦後80年、人口減少などあまり良くないニュースばかりだが、この人吉球磨が全国から注目され、豊かな里であるためには、やはり先人たちが大切に残してきたものを若者たちが受け継いでいくことが一番大事。神社というものを通じて地域に寄与したい」と述べ、伝統継承の重要性を強調した。
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