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事前防災対策 最優先課題 金子恭之国土交通大臣に聞く(2025/12/06) (2025/12/06)
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金子恭之氏
 10月21日に自民党の高市早苗氏を首相とする新政権が発足。熊本4区選出の金子恭之氏(64)=9期目=が再入閣し、国土交通大臣に就任した。全国各地で自然災害が激甚化かつ頻発化する昨今、球磨川流域の治水対策や交通インフラ、観光振興など人吉球磨地域関連の政策を中心に金子大臣の考えを聞いた。(秋山 育彦)

 ―自民党から16年ぶりの国土交通大臣就任となりました。改めて抱負をお願いします。

 国土交通大臣の話があった時は、まったく想定していなかったので正直とても驚きました。これまで自民党最後の国土交通大臣だった金子一義大臣の下で16年前に副大臣を務めていたこともあってご縁を感じるとともに、責任の重さを痛感しています。
 道路や河川、港湾、住宅、まちづくり、自動車、船舶、鉄道、航空、公共交通、海上保安、気象庁、観光など国民生活を支えるのが国土交通行政です。それぞれの分野でリーダーシップを取っていきます。
 政権発足に当たり、総理からは災害に強い地域づくり、インフラ老朽化対策の加速化をはじめとした防災・減災、国土強靱化の推進、地方を含めた交通網・物流インフラ整備、観光振興を通じた地域活性化、オーバーツーリズム対策の推進などについて指示をいただいたところです。
 中でも地震や豪雨による甚大な被害を経験した熊本を地元とする私としては、防災・減災、国土強靱化に強い思いを持っています。災害が多いわが国において、甚大な被害を防ぐためには事前防災にしっかりと取り組むことが必要です。

 ―喫緊の課題となっている国土強靱化ですが、具体的にはどのような政策に取り組んでいきますか。

 大規模災害に対する事前防災対策は国として対応すべき最優先課題と認識しています。
 これまで「5か年加速化対策」によって国土強靱化の取り組みを行ってきましたが、大臣就任前から多くの人に「国土強靱化の取り組みを切れ目なく、強力に進めるべき」という切実な声をいただいています。
 ことし6月に「第1次国土強靱化実施中期計画」が閣議決定されました。本計画に基づき、治水対策など国民の生命と財産を守る防災インフラ整備と管理、道路ネットワークとして必要な高規格道路の整備、進行する老朽化への対応などを全力で進めていきます。
 人吉球磨地域においても、国が最新技術や予算を優先し、令和2年7月豪雨災害で流失した10橋のうち4橋が復旧しました。
 肥薩線は、早ければ来年度に被災橋梁の撤去工事に入る可能性があると聞いています。来年から全線再開するくま川鉄道を含め、熊本県やJR、地元自治体等と連携し、被災した方々に笑顔が戻るよう努力していきます。

 ―球磨川流域の治水安全度向上に向けて、国は川辺川上流に新たな流水型ダムを建設します。今後どのように事業を進めますか。

 令和2年の水害では多くの人が亡くなり、いろいろなものが被災しました。二度とこのようなことはあってはなりません。
 流水型ダムは、国と県、流域市町村が一体となって進めている「球磨川水系流域治水プロジェクト」の根幹となる事業。人命を守るためにもダムは必要ですが、ダムだけでなく河床掘削やかさ上げ、遊水地などありとあらゆるものを総合的に判断して治水対策を行っていきます。
 先月14日には球磨川漁協と漁業補償契約を締結しました。合意の下で締結できたことは大きな一歩。今後も心配の声や提言を真摯に受け止め、令和9年度の本体基礎掘削工事、令和17年度の完成に向けて丁寧な説明に努めつつ、着実に進めていきます。

 ―人吉球磨地域は水害からの復興の真っただ中にあります。生業再建や観光振興にはどのような支援、取り組みを行いますか。

 私の故郷である人吉球磨は、地域の皆さんの力強い努力によって復興への歩みが着実に進んでいると認識しています。9月で20回目となった人吉球磨観光復興会議にも継続して参加するなど被災地にしっかりと寄り添ってきたところです。
 人吉球磨地域には国宝・青井阿蘇神社をはじめとする日本遺産、温泉、球磨焼酎、球磨川下り、SL人吉号、おいしい食材等々観光資源の宝庫。この観光資源を磨き上げていく事が重要です。
 アニメ「夏目友人帳」のブームもあって多くのファンに訪れてもらっており、国宝・青井阿蘇神社での文化体験、球磨焼酎の試飲ができる高付加価値な観光商品の造成など資源を活用した取り組みの支援を行っています。
 また、「かわまちづくり支援制度」を通じて球磨川の水辺空間を生かした観光拠点の整備を推進し、水辺のにぎわい創出や地域の魅力を高めるまちづくりを支援しています。
 引き続き、一日も早い創造的復興に貢献できるよう全力で取り組みます。

 ―就任後、ご自身の趣味から“自転車大臣”との愛称で親しまれています。今後に期待する郡市民へのメッセージをお願いします。

 私自身も超党派の「自転車活用推進議員連盟」の幹事長として活動し、政府全体の施策を調整・実施する自転車活用推進本部の本部長も担っています。
 国土交通行政には約6万人の職員がおり、日本で最も大きな省庁の一つなので、大臣は体力勝負。最近は運動をする時間は少ないですが、室内でエアロバイクをこぎながら体を鍛えています。
 人吉球磨には、いろいろな素材がそろっています。国内外から観光客を呼び込むためにも皆で力を合わせ、知恵を絞ってもらえるとありがたい。その効果が郡市全体に波及するよう国としてしっかりと支援していきます。
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