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五木村宮園地域 “川づくり”用地測量へ(2025/04/25) (2025/04/25)
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河川改修が計画されている宮園の川辺川
 熊本県が川辺川広域河川改修事業の一環で、五木村宮園周辺地域で進めている川づくりと用地測量着手の住民説明会が20日、同村宮園交流館で開かれ、ことしから用地測量に着手し、令和8年度からの工事着手を目指すことを示した。
 県は、地元住民でつくる「宮園周辺地域振興協議会」で出された住民の意見を反映させながら治水、環境の両面から同地域の河川整備計画を進めている。
 改修する区間は、川辺川下流に架かる鶴橋(村道)から宮園橋(国道445号)上流までの約1.7キロ。
 洪水時の流下断面を確保するため最大10~14メートルの引堤、築堤を実施し、毎秒1650トンの流量を流せるように整備。堤防整備に伴い、宮園橋を架け替える他、右岸側に管理用道路、親水や環境面では、水辺遊歩道、置き石などを整備する。
 築堤と引堤を進める上で必要となる用地の範囲と面積算定の用地測量に着手するため、地域住民を対象に説明会を開き、22人が出席した。
 木下丈二村長、県球磨地域振興局の野間卓志土木部長が「忌憚のない意見を」と呼び掛け、担当者が川づくりの進捗状況、用地測量着手について説明。
 用地測量の範囲は、右岸側の西谷、栗鶴、鶴地区を中心に、左岸側は国道沿いを予定。今後は5月にかけて土地登記簿の調査、その後から境界確認、用地測量、地区説明会、用地補償を進め、令和8年度からの工事着手、早期完成を目指していく。
 住民からは、農地が堤防用地に入っていることに「農地は地域にとって宝。高さやのり面を考えてほしい」との要望の他、上流と下流の治水対策を巡って意見が相次いだ。
 下流にあるJNC(株)の発電用堰堤について「下流が高いから水が上がる。川床を掘るだけでなく上がらないための対策を」「JNCと五木村で話し合いの場を」。
 また、上流から土砂が流れてたまり、堆積土砂の掘削を続けている現状に「砂防、山の保全など、根本的な対策で土砂掘削をしないで済むようにしてほしい」「根本は上流。五家荘の治山をしないと」などの意見が出された。
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