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  • 2019/05/29 (水)
  •  人口減少と高齢化を示すように郡市でも増加している空き家。人吉市では解体された更地も目立ってきた▼市町村は、空き家の活用を図るため「空き家バンク」を設置。所有者に物件登録を呼び掛け、借り手への情報提供も行っているが、物件はあっても登録は少ない。所有者が貸すことや売却をためらう理由があるのだろう▼今月、熊本県宅地建物取引業協会人吉支部青年会が開いた空き家再生に関する研修会。再生と活用で全国からも注目されている鹿児島県南九州市頴娃町のキーパーソンが挙げた理由は、いつか使うという「幻想」、貸すことへの「不安」、家財道具の整理が「面倒」、相続できていない「登記」など、全てが的を射ており、納得▼空き家だけでなく観光や地域おこしの面からも同町の取り組みは参考になる内容だった。市町村でも講演会やセミナーを企画し、所有者だけでなく地域住民を交えた課題共有、活用へ向けた機運醸成が必要と思うのだが▼動きの一つとして固定資産税の納付書に「空き家バンク」の案内書を同封し、所有者に登録を働き掛ける市町村が増えてきた。所有者には一考を期待しつつ納期と納付もお忘れなく。

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