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  • 2019/05/17 (金)
  •  最近、子どもたちが命を失う、あるいは負傷する交通事故が全国で後を絶たない。一家に複数台保有は珍しくないモータリゼーションの現代。運転操作を誤り車が“凶器”と化す事例の多さも時代の“ひずみ”か▼滋賀県大津市の交差点で信号待ちしていた保育園児の列に車が突っ込み、園児ら16人が死傷した事故から1週間を迎えた一昨日、千葉県市原市の公園で遊んでいた園児の近くに車が突っ込む事故も発生している▼年少者や高齢者など交通弱者を守るすべとして交差点、歩道などの安全策を改めて考える時期ではなかろうか。郡市内の通学路を見渡してもガードレールが設置されていない区間は多く、保護者らに安全確保の強化を求める声は根強い▼当然、整備するには予算を伴い、交通量や道路形態、過去の事故分析などを踏まえて優先順位の見直しも出てこよう。日々、交通安全の黄色いカバーを着けたランドセルを背負い、本社前の歩道を下校する小学1年生らの無邪気な声を聞けば思いはなおさら▼無論、子どもたちを“ガード”する方法はほかにもあろうし、学校、家庭、地域はもちろん、官民一体で議論も必要。春の全国交通安全運動は残すところ3日。

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