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2019/05/15
(水)
- 人里離れた一軒家を紹介するテレビ番組で郡市の一軒家が相次いで取り上げられ、地元だけでなくインターネットを通じて全国的にも注目を集めている▼衛星写真を基に現地を訪ねる内容だが、放送枠は日曜日午後８時台のゴールデンタイム。先日放送された水上村の視聴率は、他局の人気番組を抜いて１７％を超えたというから驚き▼番組では市町村や地名は伏せてあるが、水上村の白龍妃と白龍王橋には３月の放送以降、各地から観光客が増加。透明アクリル板のつり橋から見る滝はスリルと迫力があり、しかも無料。隠れた名所に光が当たった格好だが、裏を返せばＰＲが不足していたのか▼一軒家を見て感じるのは、昔からの山の暮らしが今も息づいている点。都市部の生活者や若者には不便で寂しく見えるかもしれないが、斜面の田畑を耕して自然の中でゆったりとした時を過ごす。物はなくても心の豊かさが主たちの笑顔から見てとれる▼その人生を含めた「昭和」への郷愁、山の暮らしに憧れを持つ人は少なくない。唯一、気がかりなのは主たちが皆高齢という点。「令和」の時代も元気で過ごし、一軒家が空き家にならないことを願うばかり。
