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  • 2019/02/26 (火)
  •  大先輩と比べたら若造の部類だが、半世紀を生きればそれなりの知見を得る。そこで痛感するのが若さへの羨望▼「若さの特権」。はるか昔、入社式で言われたキーワードだ。若者には“おじさんの戯言”でしかなく、心に響かず、思慮など皆無だった。それが今や同じ言葉を発することになろうとは▼気付けば理にとらわれ、無難な生き方に安穏とする日々。守るべき家族と社会使命故の結果としてもなお、人生の生き方を振り返れば“たら・れば”が尽きない。最近、革命家のゲバラが若者に人気とか。彼らも捨てたものではない▼有名校合格、大手企業入社は人生の節目ながら、いずれもゴールではなくスタートである。決して人生の勝利を得たわけではない。疑問や不満を持ち、大人が構築したルール(壁)を壊し、近未来にひたむきに進み続ける若者らが、社会の革新に寄与してきた事実は明白だ▼既存の“無難”にこぢんまりと収まったり、人生の危機的状況に遭遇中の若者は身近にもいる。諦めては駄目だ。最後まで匙を投げずエールを送り続ける家族が、仲間が常に君のそばにいる。生きるのだ▼幸不幸と苦楽の重複こそ人生。若者よ、生きよ!

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