HOME>>瀬音

  • 2019/02/07 (木)
  •  巷にコンビニとファストフードがあふれ、テレビは常に食を喧伝する飽食の現代。それ故に食への関心を高める必要がある▼中でも、成長著しい子どもたちにこそ、食の位置づけは重要だ。適切な運動や調和のとれた食事、十分な睡眠が健やかな成長につながると、文部科学省が提唱する「早寝早起き朝ごはん」運動。早稲田大学の前橋明教授はこれに「朝うんち」を付加、摂食の悪影響を危惧する▼悪循環のサイクルはこうだ。遅寝で寝坊すれば、朝食を食べずに登校する。これにより体温と思考力の上昇が阻害され、体が目覚める時刻がずれて“夜型”が進む。可能であれば、自律神経の刺激に必要な身体運動も付記▼国が社会保障費抑制で国民の健康増進をはかるのであれば、先の運動はわれわれ大人にも不可欠となる。幼児のいる家庭では、躾も考慮すればなおさらだ▼先に学校給食をいただいた。顕在する費用滞納など、家庭への負担を連想する機会に加えて、栄養管理に基づく献立と味付けへの賛否も出る。健康のための食には、“楽しさ”も必要との結論に達す▼食を説きつつ今夜も懇親会。健啖の冗談が受容できない年齢なりの、スマートさを心掛けるつもり。

トップへもどる