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  • 2019/02/06 (水)
  •  2月に入り季節の変わり目の「節分」「立春」と続き、きょう6日は何だったか調べると、意外にも「抹茶の日」▼各種団体が語呂合わせで設定している記念日の一つだが、茶道で湯を沸かす「風炉」に由来。抹茶よりもその道具名を知ることができ、記念日から学ぶことも多いことを実感▼その抹茶自体もどうやって作られているか知らない人は多い。煎茶、玉緑茶、紅茶も元をたどれば同じ「茶」。蒸しや炒りで発酵を止めることで緑茶に。発酵させれば烏龍茶や紅茶のように黒や赤くなる▼先日、相良村の生産者が説明してくれたが、同じ品種であっても蒸し方ひとつで味、水色など特徴が変化。価格低迷や資材費高騰の厳しい生産環境の中、売れる「球磨茶」作りに努力しているが、時代とともに消費者の好みも多様化している▼消費拡大へ名案と思ったのが、地元の生産者や茶商らが共同で試作した、茶種別の小袋を一つにした飲み比べセット。これなら茶種の違いを味わいながら学び、好みのお茶が探し出せる▼インフルエンザ予防にも有効なお茶。寒いこの時季ぐらいペットボトルでなく、急須で淹れた温かいお茶でその奥深い文化も味わいたい。

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