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  • 2018/09/26 (水)
  •  夜は秋めいた虫が賑やかしく、早朝にはヒンヤリ。稲穂は黄金に色づき、季節移ろう人吉盆地も衣替えが進む。楽しみにしていた中秋の名月は残念ながら“雲隠れ”、来年に期待しよう▼ともあれ、彼岸の中日を挟んだ連休中、郡市には三十三観音めぐりの巡礼然り、行楽客が大勢訪れてふれあう機会を得た。球磨村のイベントでは、熊本市内の大学生がおはぎや味噌だご作りなどを体験。聞けば、以前にジビエ料理を堪能し集落も散策したことがある▼知らないことはまだ多いとしながら、「静かに暮らすには最高かも」と顔を見合わせた学生ら。同村では今夏、郡市出身の別の大学生が空き家を利用して期間限定のカフェを開店させた▼地方はどこも少子高齢化に伴う交流人口の拡大、創生が課題。人の呼び込みもさることながら、いかに安全かつ平和に暮らせる地域であり続けるか。そんなヒントを大学生がもたらしている気がする。若人の意見に耳を傾けても損はない▼永住するとしたら、どんなことを地域に求めたい?30数年前の学生時代、ゼミで話し合ったことがある。兎にも角にも“今どきの若者は”発想豊か。まず傾聴から始めると近道かもしれない。

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