HOME＞＞瀬音
-
2018/09/19
(水)
- あすから動物愛護週間が始まる。２６日までの間、動物愛護管理法に基づく動物の愛護と管理、普及啓発に関わる行事が全国で目白押し▼郡市では恒例となった２２日の動物フェスタが該当。犬や猫などと身近にふれあい、共存するために欠かせない何かや命の尊厳に改めて気付かされる▼５年前、当時の環境大臣政務官を発起人に立ち上がった「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」をご存じだろうか。否めない人間の身勝手さ故もあり、多くの犬や猫の命が消え行く殺処分を可能な限りなくし、共存する社会を目指している▼小欄で以前にも記したが、平成２５年施行の改正動物愛護管理法ではペットを終生飼養する飼い主の努力義務が定められている。終生とは命ある限りであり、飼育放棄は“ご法度”。しかし、東日本大震災や熊本地震で課題の一つに挙がったペット同伴の避難行動に向けた議論はどうか▼残念ながら郡市で飼い主が犬や猫を避難所へ連れて行き、共に“過ごす”環境はいまだ整っていない。決して不測の事態ではなく、十分に予測可能であるからこそ真剣かつ前向きな話し合いが急務では。動物愛護の精神に照らせばなおさら。
