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  • 2018/09/18 (火)
  •  「萩、尾花、葛、撫子、女郎花、藤袴、朝顔」が秋の七草。恥ずかしながら宙には言えず、辞書の丸写し。「はぎ、おばな、くず、なでしこ、おみなえし、ふじばかま、あさがお」と読むのだが、現物を知るのはうちのいくつか。最も身近な朝顔には、なんと今の桔梗説もとあった▼なぜか春の七草は諳んじている。「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」。漢字では「芹、薺、御形、繁縷、仏座、菘、蘿蔔」。全部は書くどころか読めもしない。「すずな」がカブ、「すずしろ」が大根を指すのは承知▼年を取ると物忘れが進み、人名や年月日などとっさに出てこない。だから、友人に習った4則計算で、4桁の数字を加減乗除して10にしようと試みるのだが、効果は少し歯止め程度か▼ついでながら「子、丑、寅、卯…」の十二支はなんとか大丈夫だが、太陽系惑星の「水、金、地、火…」は熟考しても8つまでは続かない。若いころの不勉強のせいが大だが▼知人夫婦はことしめでたく結婚50年になり、「桂三枝の“金婚さんいらっしゃい”に出ようか」と言った。ちょっと違うのは物忘れのせいではない。きのう9月17日は敬老の日。

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