HOME>>瀬音

  • 2018/09/12 (水)
  •  本紙の創刊60周年記念企画で過去に郡市で起きた大きな出来事を振り返った際、直近で思い出したのが4年前の鳥インフルエンザの発生▼関係者の努力で72時間以内に11万2000羽の殺処分を終えたが、牛の口蹄疫をはじめ、発生後に必要となるのは埋却地の確保。4年前は発生農場脇に土地があり速やかに埋設できたが、何事も事前の備えが重要▼特に災害は、西日本豪雨、台風21号、北海道地震と、いつ、どこで起きるか分からない。発災後、被害の大きさに比例して量が増えるのが災害ごみ。道路に出されれば交通障害となり、救援や復旧を妨げかねない▼そんな事態に備えて県は県内市町村に災害廃棄物処理計画の策定を求めているが、県内で策定しているのは16市町村。そのうち郡市は6町村で、熊本地震を経験しながらも意外に少ない。仮置き場の選定と体制は考えておいてほしい▼さらに大事なのは、災害時であってもごみの分別。分別せず混在状態で出すと処理作業が遅れて置き場が満杯となり、被災地にごみがあふれてしまう▼「混ぜればごみ、分ければ資源」は、平常時だけでなく災害時も求められることを肝に銘じておきたい。

トップへもどる