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  • 2018/04/25 (水)
  •  「111」の数字、実はわが国の活火山の数とご存じだろうか。火山予知連絡会は「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在、活発な噴気活動のある火山」を活火山と定義している▼最近は郡市からそう遠くない霧島連山の新燃岳に続き、硫黄山が噴火。1万年以内の定義に照らせば、硫黄山の250年ぶりの噴火は驚くに値しない“最近”の部類?▼よくよく考えると「火の国」に住む人々は古来から火山と共存共栄。シンボル的な阿蘇や桜島にしても活火山の恩恵を受け、観光、経済の発展を促してきた▼その阿蘇中岳の火山活動が活発化する兆候は認められないとして昨日、火口見学が3月初旬以来再開された。ガス濃度や天候などにより再び規制されることはあるにせよ、大型連休を間近に控え、誘客に期待する地元には「うれしい一報」▼子どものころ“地震、雷、火事、親父”に加え、爆発的噴火が怖かったという桜島に住むいとこは年を重ねるにつれ、住めば都と古里を愛してやまない。有形無形の資源こそ地域や人々の暮らしを潤す産物に他ならないのはどこも変わらず。新緑の五月、身近な資源をとおして現在、過去、未来に目を向けては。

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