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  • 2018/04/12 (木)
  •  「女性は土俵から下りてください」との場内アナウンス問題が報じられ、波紋を投じた。大相撲の京都府舞鶴市巡業の土俵上で市長が倒れ、救護に上がった4人への呼び掛け▼土俵上は女人禁制の慣習があり、過去の表彰式、断髪式でも適用されているという。さすがに今回は、人命優先の立場から理事長が陳謝した▼青井阿蘇神社おくんち祭奉納相撲が隆盛のころの、「力士がけがをするので、木に登って見ないで…」という場内放送が記憶に残る。その因果関係はいまだ知らず、これも神事に起源ともされる相撲の慣習だったのかと▼女人禁制と聞いてすぐさま思い出したのが、加久藤トンネル工事中の昭和45年ごろ、人吉市職員らの視察で、女性だけが関係者に入ることを拒否されたこと。高速道路八代~人吉間のトンネル工事の市議会視察でも女性議員だけは入れなかった▼「事故が発生するから」だそうで、その訳は遠回しに知ったが、あえて省略。ともにマスコミの取材の的となり、現在ではなくなったとも聞いた▼女人禁制、逆に男性禁制は他分野にもあるだろう。男女平等、セクハラなどと人権尊重の時代だけに、理不尽な慣習は見直してもいいと思う。

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