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2026/11/05
(木)
- 川辺川ダム計画発表からことしで60年。本体着工が迫る節目に、水没予定地に最後まで暮らし続けた尾方茂さん、チユキさん夫婦の軌跡をたどる小林正明写真展「土と生きる」が、五木村の歴史文化交流館「ヒストリアテラス五木谷」で開かれている▼元朝日新聞社写真記者で横浜市在住のフリーカメラマン・小林さん(65)が2002年から撮り続けた記録。夫婦の姿は、国策という巨大な力に生活を根底から揺さぶられながらも、農民として土に寄り添い自給自足の日々に生きる強さを感じる▼「金には代えられない」「土地は先祖からの預かりもの」。会場に添えられる茂さんが遺したメモの言葉は重い。水没予定地に1軒となった夫妻が村を去った後、豪雨災害を機に流水型ダム計画が再浮上し、2年前には残された民家も解体された▼「ダムに反対するものではありませんが、農地は確保してほしい」というメモに残る悲痛な言葉。人々の生活を根底から変える政策と、人の幸せとは何かを問い掛ける▼展示は12月13日まで。五木村の「子守唄祭り」に合わせ、7日午後2時と8日午前11時から、小林さんと福原博信館長によるギャラリートークが開かれる。