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2026/10/26
(月)
- 厚生労働省の自殺対策白書が突き付けた現実は極めて重く、若年層の自殺が高止まりを続ける中、小中高生は統計開始以降で最多という胸の痛む事態が続いている▼警察庁の先月の暫定値では幸いにも人吉球磨地域は自殺者ゼロとなっているが、この数字だけで「私たちの地域は安全だ」と安心してはいけない。水面下で誰にも言えずに思い悩む若者たちの、声なきSOSを見過ごしてしまう恐れがあるからである。身近な悩みに目を向けるべき▼先日の九州PTA宮崎大会では、SNSの闇バイト被害を深刻な人権侵害と位置付け、子どもたちが孤立しないよう学校や警察と連携して体験型の防犯教室に挑む他県PTAの温かい実践が報告された。子どもが悩みを一人で抱え込んでしまう「心の壁」を取り払うには、まず私たち大人が子どもの目線に立って寄り添い、共に学ぶ姿勢が大切と痛感した▼相談窓口だけに頼るのではなく、地域ぐるみで温かく見守り、一歩踏み込んで声を掛け合える日ごろからの関係づくりが求められている。家庭や学校以外の「第3の居場所」を地域の中に広げ、子どもたちが安心して「SOS」を出せる優しい環境を育んでいきたい。