HOME>>瀬音

  • 2026/10/22 (木)
  •  かわいい・やばいが口癖になって、文化について語る語彙が貧しくなっている気がする人には、履修を勧めます▼ある大学のシラバス(授業の内容をまとめた計画書)に書かれた一文が話題に。「うれしいも危険も不都合も、全部“ヤバい”で片付けるから、たまにどっちかわかんない」―。いいか悪いか、今や万能な言葉の一つ▼語源について初めて聞いたのは小学校の落語の出前授業の取材。諸説あるのだろうが小生が聞いたのは「矢場」説で、矢が飛んでくる場所は危険だとか、時代や世相を反映した隠語とも。あまりいい意味ではなかったと記憶▼先般、2025年度の国語世論調査が公表された。「ひもとく」を本来の意味とされる「関係する書物を読む」と答えられたのは13.3%。69.9%が「真相を明らかにする」と答えたという▼小生は漢字の「繙く」から意味を連想したが「紐解く」とも書くので「謎解き」「解明」に引っ張られるのだろうか。他では「気が置けない」は意味を知っていても使う時は不安になるし「ツーカーの仲」は言わないけれど「なるはや」は使うかも…▼日本語は豊かであればこそ、正しく場に適した表現を使いこなしたい。

トップへもどる