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  • 2026/10/20 (火)
  •  きょうも半袖で過ごせるなど、二季化の進む日本。しかしそれなりの四季を有するのは確か。視覚と共に味わい深いのが嗅覚、いわゆる匂いだ▼春は芽吹きや土の胎動を感じさせつつ、多くの花々の香りが特徴的で、夏には雨期を含めれば雨後の土っぽさや植物の青臭さに加え、三大香木のジンチョウゲとクチナシが際立つ。そして秋は稲刈り後の稲わらや、もみがら焼きをはじめ香木のキンモクセイだ。わが家の樹は今が最盛期▼匂いといえば私たちに備わる五感。知覚割合は順に視覚が約8割で聴覚1割。残る嗅覚と触覚、味覚で1割だがこの嗅覚こそ他の感覚より記憶や感情との関係が密接とか。さらに記憶から失われる順番では最後というから、五感中最強ともいえよう▼例年、この時季に塩焼きの匂いが必須だったサンマも、昨今の不漁にてずいぶんと遠ざかった。これも二季化の影響だろうがふた昔前、幼少の子どもらとたらふく食した記憶は明確に残る。当時の光景と音、あの匂いを含めた幸福感は、この先も忘れようがない▼さて嗅覚といえば、政治世界では政局や潮流など鼻の利く者が生き残れると聞いた。その臭い、まさか現ナマではなかろうが。

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