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2026/09/28
(月)
- 全国各地の地域紙が取り上げた話題を本紙で紹介する「ふるさと新聞だより」の掲載を重ねるにつれ、知らない地域の地名や風習、イベントなどの視野が広がる▼筆者は職業柄、記事を見る時には言葉の用い方や文章の構成など、内容より先に日本語に意識が向いてしまう。件の「ふるさと新聞だより」も各社の個性や視点に加え、本紙とは異なる言葉遣いや表記上のルールがあって興味深い▼以前も小欄に書いたが、日本には森羅万象に霊力を見いだす文化、信仰があり、人が口から生み出す無形の“言葉”にも美しい心から生まれる言葉は良い結果を導き、その逆もあるとする独特な「言霊」の価値観が息づいてきた▼「しきしまの大和の国は言霊の幸わう国ぞま幸くありこそ」とは日本最古の和歌集「万葉集」に収録された柿本人麻呂の歌。取材で初めて知ってから、言葉を生業とする者として、常に心に留めてペンを執る(パソコンを打つ)▼静寂や蒼穹、桜梅桃李に白砂青松など、辞書や動画、取材で出会った響きや字の美しい言葉は書き留めるようにしている。日本の言葉は音に色に表情豊か。一葉の秋、日常の会話や記事にも繊細な言の葉をしのばせたい。