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2026/07/22
(水)
- 夏休みが始まり、人吉市内の各町内では、これから夏祭りが本格化する▼その先陣として知られるのが、鍛冶屋町の「多子塔公夏祭り」。大きな石碑の多子塔は、正保4(1647)年に建立。当時、疫病の流行で亡くなった子どもたちの冥福を祈って建立され、379年の長い歴史を誇る▼ことしは14日に行われたが、残念だったのは恒例の神事とみこしに主役ともいえる子どもの姿がなかったこと。毎年、夏の風物詩として本紙で伝えてきたが、20年前の平成18年の本紙を見ると、約50人による子どもみこしが町内を練り歩いたとある。その後、少子化と人口減少が進み、6年前の豪雨災害も拍車をかけたのか▼数年前から子どもの参加が数人となり心配はしていたが、小さな子どもみこしを大人たちが引いて鍛冶屋町通りを歩く光景を目にし、役員たちの「寂しいが仕方ない」の言葉とともに心に残った▼鍛冶屋町に限らず、伝統の祭りを継承するのに苦慮している町内会は多い。ただ、各地域で少なくなりつつある子どもたちにとっては、一生忘れられない夏休みの思い出となる。希薄化する近隣住民交流の場としても各町内会役員の奮闘を応援したい。