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2026/07/11
(土)
- 「夏は夜。月のころはさらなり」―。月や蛍が静かに趣を添える夏の夜。清少納言が「枕草子」に記した風情は1000年以上の時を超えてなお豊かな四季を映し出す▼しかし、近年はそんな趣より先に、そして長く「厳しい暑さ」「危険な暑さ」を感じる日が増えた。人吉球磨を含む九州北部地方は梅雨明けが発表され、本格的な暑さとの付き合いが始まる▼人吉市では早速、最低気温25度以上の熱帯夜を観測し、熊本市は連日、最高気温35度以上の猛暑日予想。連日の熱中症警戒アラートに先日は食中毒警報も発令された。いずれ最高気温40度以上の「酷暑日」となる日も来るのだろうか▼子どものころは夕方になると涼しい風が吹き、夜は風鈴の音、夏休みになると「宿題は涼しいうち」と言われたもの。昼は暑くても夜や早朝は涼しかった。遠く懐かしく、そしてちょっとうらやましい光景▼梅雨明け直後は体が暑さに慣れておらず、熱中症の危険が高まる時季。わが家では「我慢と節約は違う」を合言葉にエアコンや扇風機での温度調整、水分や塩分補給の体調管理を心掛けている▼「夏は夜」を楽しめるよう、現代には現代の備えで健やかに夏を過ごしたい。