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2025/12/24
(水)
- 22日は一年で最も昼の時間が短い二十四節気の「冬至」だった。親が植えたわが家のユズもことしは鈴なり。色の少ない冬の庭にひときわ鮮やかな黄色の点描。前日や当日は湯船に入れようとご近所から取りに来られただろうか▼昼が短い=寒いというイメージだが、この日から日照は次第に長くなる。再び太陽の力が強まる一陽来復、新しい運気が始まる日と前向きに捉えれば、寒さも少しは和らぐ…かもしれない▼先日、山江村の合戦ノ峰で「天子まつり」を取材した。第12代景行天皇がクマソ征伐の際に立ち寄ったとされる場所に「天子」の地名が残る。合戦ノ峰天子もその一つ。樹齢約800年というタブノキの幹にしめ縄を7周半巻き付ける▼筆者が取材に伺ったのは久しぶりで、それまでの間に「天子まつり」を紹介する動画がYouTubeにアップされていた。驚くのは山並みや田畑が雪化粧していること。暖冬や温暖化といわれる中でも冬は訪れる▼ちなみに当のユズの持ち主は風呂に詰まると面倒だとユズ湯はしない。一方で、鍋や煮物には忘れずユズごしょう。厳しい寒さも「冬来たりなば春遠からじ」とポジティブに冬の楽しみ方を考えようか。