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2025/10/31
(金)
- 連日、東北を中心にクマの出没と人身被害が相次ぎ、死者は過去最多の12人に上るなど深刻化。秋田県知事が防衛省に自衛隊派遣を要望し、昨日はクマ対策に関する関係閣僚会議が開かれるなど国も本格的に動き始めた▼出没と人身被害は、過去最多だった2年前を大きく上回る勢い。ことしも餌となるドングリ類が凶作となり、餌を求めて人の生活圏に現れるようになったようだが、人を恐れず襲ってくるため地元住民には脅威でしかない▼九州では絶滅し、襲われる心配はないが、農林業に深刻な被害を与えて続けているのがシカとイノシシ。その頭数抑制を目的に、あす11月1日からシカとイノシシのみ狩猟が解禁される。本来の狩猟期間は11月15日から来年2月15日までの3カ月間だが、来年3月15日まで4カ月半に拡大している。ただ、過去には人の命を奪う被害も。郡市でも以前から住宅街に出没するようになり侮れない▼先日、狩猟者による熊本県猟友会人吉支部の安全大会が6年ぶりに開かれたが、出席者を見ると高齢化が目立つ。狩猟期外の有害鳥獣駆除を含め捕獲の担い手をどう確保していくか。今後、国が打ち出す対策に注視したい。