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  • 2025/10/28 (火)
  •  10月27日は「黒猫の日」。イギリスの動物愛護団体が、家族が見つかりにくいとされる黒猫の保護と家族探しを促すために制定した▼ハロウィーン直前なのは、黒猫が持つ不吉なイメージを払拭し、その魅力を知ってもらう狙いがあるのだろう。海外では「魔女の使い」という連想から飼い主が見つかりにくく、「黒猫が横切ると不幸が訪れる」という迷信も生まれた▼しかし、日本では黒猫は古くから「福猫」とされ、商売繁盛や良縁をもたらす幸運の象徴。文化的な背景が、海外とは全く異なる。黒い毛並みと瞳が美しい猫が、不幸の象徴とされるのは理不尽と思う▼筆者の家にも「ヨノスケ」「カリン」「アンコ」などといった黒猫たちが多くの幸せをもたらしてくれた。「アズキ」は年老いてもわが家のアイドル的存在。サビやサバ、ハチワレなどの模様もいて種類や毛色に関係なく、飼い主にとってかけがえのない存在となる▼人吉球磨地域では「球磨ねこステーション」が毎月、人吉市とあさぎり町で猫の譲渡会を開催し、多くの猫が新しい家族を待っている。「黒猫の日」をきっかけに、多くの人に保護猫の実情に関心を持ち、譲渡会に足を運んでほしい。

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