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  • 2025/05/31 (土)
  •  スーパーマーケットやホームセンターの店頭に並び始めたホワイトリカー、氷砂糖、ガラス瓶を目にしウメの収穫期を実感▼家の庭に小さなウメの木がある。量は少ないが毎年実るため放置して落果させるのは忍びなく、梅酒を作り続けてきた。ところが、ことしは着果が皆無状態。花は咲いていたが何が原因なのか、初めての異変に戸惑う▼人吉梅園の場合、ことしは低温で開花が遅く、6年ぶりに開かれた2月の「梅まつり」は主役の花はないまま。その後も生育が遅れ、今週から収穫が始まったが、木によって着果にばらつきが見られ、平年より収量は少なめという▼あすは2年ぶりの「梅狩り」。近年は、コロナや水害で令和2年から3年連続、昨年は不作で中止が相次ぎ、家庭で梅酒や梅干しを作る人自体も減ってきたのだろう。昔に比べると来場者は減少傾向。店で青果や商品を買うことはできるが、梅園に足を運んで収穫作業を体験すれば、その思いも加わり、出来上がりの味も変わってくるはず▼ウメがもたらす効果は、疲労回復、食欲増進、食中毒予防など数知れず。これから梅雨の多湿、夏の猛暑を乗り切るためにも体調管理に“酸っぱい良薬”を。

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