HOME>>瀬音
-
2025/05/12
(月)
- ネットを中心に議論が活発化している「PTA不要論」。保護者と教職員で構成されるPTAの活動や組織そのものが現社会で必要性を失っているという考えらしい▼先日、熊本県の城南地区の県立高校でつくる熊本県城南地区公立高等学校PTA連絡協議会に出席した。地域にある県立高校の魅力化、存続に向け、PTAの重責を再確認する場となった▼会長はあいさつの中で「実際に学校に携わるものとしては、学校だけでは補えない部分を保護者も一緒になって支えていくという今の姿は、とても大事。県立高校のあり方が今後どのようになるのか不安を感じる。そんな中で切っても切り離せない関係がPTA」と語った▼本来、PTAは特定の政治的立場と関係なく、子どもたちの教育環境をより良くするために活動する任意団体だが、「子どものために」という言葉を盾にした「強制加入」「保護者の負担増」の声も多く聞かれる。根深い問題であり、簡単な解決は難しい▼個人的には現状のPTAの枠組みを超え、政府や自治体に保護者の視点から改善を要望する団体になれば、国や都道府県レベルの政策決定に影響を与えることができる可能性は大きいと思う。