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  • 2025/01/17 (金)
  •  阪神・淡路大震災からきょう17日で30年の節目を迎えた。大震災と呼ばれたように6434人が亡くなり、倒壊した高架道路やビル群から立ち上る炎の光景は都市直下型地震の怖さを思い知らされた▼その後、それをも上回る東日本大震災、県内では熊本地震が発生。1年前には能登半島地震と相次ぐたびに震災の記憶は更新。30年を経過し知らない世代も増えてきた▼阪神・淡路大震災を契機に重要視されるようになったのがボランティア。大規模災害が起きれば、行政の「公助」には限界がある。同大震災後、17日は「防災とボランティアの日」になった▼熊本地震では、郡市からも多くの人が支援活動に向かったが、4年前の令和2年7月豪雨災害では、各地から災害ボランティアが郡市入りし活動。復旧、復興に果たした役割の大きさを痛感させられた▼また、住民間の「共助」も欠かせない。希薄になりがちな住民間のつながりを保つため、先月10回目を迎えた人吉市上新町の餅つき大会は、同大震災後に被災地区が始めた事例を参考にしたもの▼新年、頻発する日向灘を震源とする地震、いずれは起きる南海トラフ地震。今一度備えの確認を。

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