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2024/12/28
(土)
- 相良村と球磨村の村長選挙。そして県知事選挙に衆議院解散総選挙。4年に一度の統一地方選の年だった昨年に続き“選挙イヤー”だったと言える一年も残すところあとわずか▼振り返れば、相良村は平成元年以来、35年ぶりの無投票となり1期目の吉松啓一氏が再選。球磨村は現職の松谷浩一氏と元県職員の新人による一騎打ち。村を二分した激戦を制し松谷氏が2回目の当選を果たした▼球磨村の村長選挙の1週間後の3月24日が県知事選挙の投開票日。県政のかじ取り役を4期にわたり務めた蒲島郁夫氏から“バトン”を受け継いだ元副知事の木村敬氏が元熊本市長ら新人3人を退け初当選。16年ぶりに県政のトップが交代した▼10月に入ると、第102代首相に選出されたばかりの石破茂氏が就任から8日後となる戦後最短で衆議院を解散。熊本4区は郡市出身の3人による争いとなり、現職の金子恭之氏が9回目の当選を果たした▼一方、全国的な問題である地方議員のなり手不足は深刻化。4月のあさぎり町議選、11月の湯前町議選はいずれも初の無投票となった▼地方議員のなり手不足への対策は喫緊の課題。来年こそより踏み込んだ議論が求められる。