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  • 2024/12/26 (木)
  •  クリスマスを終え、大みそかと正月を数日後に控えれば、おのずとことしを総括したくなる。駆け足の一年ながら、毎度のように思いつくのは後悔と反省ばかり▼早ければあすから帰省ラッシュの開始だが、ここでふと気付いたのが「省」。冒頭の反省や帰省をはじめ、受験時の“赤本”や参考書で世話になった三省堂書店にもこの文字がある。精選版日本国語大辞典によれば“かえりみる”“はぶく”“令制での官制の一つ”とある▼確かに日本の省庁名にもあり、反省の意味もうなずけるが、なぜ帰省にこの文字が入るのか。同じく調べたら“郷里に帰って父母の安否をうかがうこと”“師のもとにおもむくこと”とあり、これが転じ“休暇のときなどに短期間、郷里に帰ること”になったとか。なるほど▼ことしも社会人を含めた子どもたちが帰ってくる。両親の安否確認というより“親ばか”への気遣いではなかろうか。あえてハイシーズンに出費し顔を見せてくれる優しさへの返礼こそ、元気な姿を披露し彼らに心配を掛けないことと気付いた▼亡親との思い出を胸に例年の迎春準備に入る。越年の飲食も、ことしこそは“省エネ”と決心するが実現できるのやら。

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