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2024/12/12
(木)
- 飽食の時代となり久しい現代だが、急激な物価高騰でも傾向は変わらず。巷で氾濫する糖質制限やダイエット情報の類いがこれを裏付ける▼国威伸張の豊かさの象徴は三者三様だが、身近な食もそのひとつ。クリスマスを半月後に控えておりケーキにふれようか。上戸下戸を問わず、子どものころに誰もが一度は憧れた特別品だろう。その昔はバタークリームだが、今や“生”は当たり前でお値段も一級品▼総務省と民間情報企業によれば、ことしのクリスマスケーキの平均販売価格は4561円とか。多少の物価変動はあるが昨年、国内一世帯の年間平均ケーキ支出額が7632円だったから、実にその約6割がクリスマスに集中する計算だ。年に一度の特別な団らんにはホールケーキが似合う▼クリスマスといえばイチゴの並ぶデコレーションケーキが随一だ。想像しただけで垂涎ものだが半ばダイエットは年間を通した責務の身。子どもらが巣立った今、クリスマスと誕生日だけでも存分にと欲するが、果たしてこの願いはかなうのやら▼右党故、先述どおり“砂糖”多量のケーキは無類の好物。そして周囲には“左党”が多数。同音異義の滑稽ぶりに心が満たされた。