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2024/12/07
(土)
- ことしは世界平均気温が観測史上最も高くなるという。それだけに季節感が薄まり師走を忘れそうになる。しかし各種宴会ほか賞与支給の報道から、大みそかまで3週間と少々は確かだ▼季節感を伝えるキーワードに年賀状やおせち料理、カレンダーの準備などがある。スマホさえあれば無敵の平成生まれは不明だが、大半の昭和世代ならばスマホの所持を問わず壁掛け暦へのメモと確認は日課だろう。新年用との交換を目前に控え、メモなど傷だらけの品をさかのぼれば本年の足跡が輝き出す▼毎年、この時期に暦ネタを扱うが今回は趣向を変えて宇宙カレンダーの紹介を。昭和少年らに夢やロマンを植え付けたあのカールセーガン博士の作で、地球誕生からコロンブス新大陸発見までの出来事を1年間の時系列でまとめている。ちなみに現生人類の誕生は12月31日の午後11時52分▼同カレンダーにおける1秒は現代の約430年に当たる。宇宙の1秒の間に私たち人類は、どれほど互いに奪い殺し合ってきたか。しかしそれら罪深き多くの事象、日常の哀歓や憤怒ですら宇宙尺度で計れば微々たるもの▼そんな思いを巡らせつつ、少々気は早いが当年回顧を始めた。