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2024/11/30
(土)
- 「安全で短時間」「即日、高額報酬」などとうたって犯罪の実行者を募集する「闇バイト」が大きな社会問題になっている。政府は6.5億円の補正予算を計上し本格的な対策に乗り出した▼急速に発展するインターネット社会から生まれた新たな犯罪の温床。SNSなどで呼び掛け、やりとりはダイレクトメールや秘匿性が高いアプリを使用することが多い。すぐにお金が必要な人や若者が狙われる傾向にある▼犯行グループから指示される仕事内容は強盗、詐欺、盗品の換金など多様。報酬は支払わず、やめようとしたら家族に危害を加えるなどと脅迫し、最後は自分たちに捜査の手が及ばないよう使い捨てる極悪非道の手口だ▼これを重く見た熊本県警は県内全ての高校に警察官らを派遣し、生徒に直接注意喚起する対策を打ち出した。勧誘手口や実態等を伝えることで犯罪に巻き込まれないよう啓発する。これからもさまざまな対策を講じることになるだろう▼犯罪に加担し逮捕された容疑者のほとんどが後悔の念を口にするという。罪を犯す前に食い止めなければ被害者と加害者は増え続ける。自分や大切な人を守るためにも闇バイト対策に関心を持ってほしい。