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  • 2024/11/29 (金)
  •  先日、日帰りで北九州方面へ向かう際、せっかくならと九州自動車道大宰府インターを降りて足を運んだ先は九州国立博物館▼本紙でも紹介したが、同館4階では先月22日から特別展示「人吉球磨の玉手箱」が開催中。特別展示「モンゴル襲来の痕跡を探る」も開かれているが、人吉球磨の展示物は、それらと比べても歴史と文化の独自性を改めて感じる▼展示室には、あさぎり町の才園古墳出土の932e金鏡、人吉市の願成寺、湯前町の城泉寺の阿弥陀如来坐像をはじめ一勝地焼やウンスンカルタも。同じ日に人吉市から訪れた男性は「願成寺の曼荼羅が見られて良かった」と話していたが、地域の宝が一堂に見られる貴重な機会となっている▼また、今回の特別展示に込められているのは、4年前の豪雨災害で被災した人吉球磨の復興支援。1階には10市町村のPRポスターやパンフレットが並べられ、あす30日午後は人吉市と錦町の学芸員3人のリレー講座、1日は内村光良さん監督の映画「夏空ダンス」の上映が予定されている▼国内外から訪れる来館者が人吉球磨に関心を持ち、一人でも多く当地に足を運んで、独自の文化に直接ふれることを願う。

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