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  • 2024/11/02 (土)
  •  「今回の衆院選で躍進した政党は?」と尋ねられると、国民民主党が挙げられるだろう。派閥裏金問題で逆風を強いられた自民党が大きく議席を減らす中で公示前の4倍となる28議席を獲得。議員立法が提出できる21議席を上回った▼県内4つの選挙区で同党公認候補の立候補はなかった。郡市民にはあまりなじみのない政党だと思うが、都市部の若者らの支持を獲得。比例代表名簿に登録された名簿が不足し他党に3議席を譲るという想定外の“珍事”も起こした▼気になってその勝因を調べたところ国民民主党は物価高を背景に、掲げたキャッチフレーズは「手取りを増やす」。選挙戦では減税や社会保険料の軽減、電気代の負担軽減など家計支援も訴え、SNSなどでの発信に注力。若者現役世代に特化した政策が若い有権者に好感を与えたと推測される▼今回の衆院選の投票率は前回を2.08ポイント下回る53.85%。戦後3番目に低かった。「選挙に行ってもどうせ声は届かない」。若い世代が投票に行かない理由として政治不信が挙げられるが、あなたの一票で政治は動く▼今回の衆院選を“教訓”に政治参加の大切さを若い世代に伝えていきたい。

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